明かされる想い 目覚める力12

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「最後に一つ聞いていいですか?」 「何だ?」 一呼吸おいて尋ねる。 「あなたの弟……そして僕の父であるクルーヤは地球で恋に落ちて子供をもうけた。その内の<一人>が僕であるのは 間違いないですね……?」 「うむ……」 フースーヤにも質問の意図が分かったようだ 「クルーヤは地球で僕以外にも子供をもうけた……そうですよね?」 「否定はせん」 「では……」 続く質問をセシルは止めた。 フースーヤの口調にはその先を言う事を拒むような雰囲気があったからだ。 (今はまだいいだろう……すぐにでも分かるだろう) 自分で得心して質問を変える。 「試練の山で聞こえた声は……あれはやはり」 「間違いない。クルーヤの声だ」 「やはり」 セシルの中で考えがまとまりつつあった。 (あの時、声は言った。自分に力を与える事によって更なる悲しみにつつまれると……しかしそれは必要な事だと……だとすれば) 「急ぎましょう……」 今なら何故、父がクルーヤがこの力を与えてくれたのかが分かったような気がした。 -[[]]
「最後に一つ聞いていいですか?」 「何だ?」 一呼吸おいて尋ねる。 「あなたの弟……そして僕の父であるクルーヤは地球で恋に落ちて子供をもうけた。その内の<一人>が僕であるのは 間違いないですね……?」 「うむ……」 フースーヤにも質問の意図が分かったようだ 「クルーヤは地球で僕以外にも子供をもうけた……そうですよね?」 「否定はせん」 「では……」 続く質問をセシルは止めた。 フースーヤの口調にはその先を言う事を拒むような雰囲気があったからだ。 (今はまだいいだろう……すぐにでも分かるだろう) 自分で得心して質問を変える。 「試練の山で聞こえた声は……あれはやはり」 「間違いない。クルーヤの声だ」 「やはり」 セシルの中で考えがまとまりつつあった。 (あの時、声は言った。自分に力を与える事によって更なる悲しみにつつまれると……しかしそれは必要な事だと……だとすれば) 「急ぎましょう……」 今なら何故、父がクルーヤがこの力を与えてくれたのかが分かったような気がした。 -[[地上を救う者達1]]

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