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地上へ帰還したセシル達を待っていたのは休むことのない戦いであった。
バブイル塔のある場所――つまりはエブラーナ国がある島。
天を突くほどの巨大な塔の近くにまた一つ、常識外の大きな存在が生れようとしていたのだ。
正確には生まれるという表現はおかしいだろう。<それ>は既に何処かにあったものだ。<それ>がとある場所から
やってきたのだから…
<それ>がやってきたはずであろう天を突く巨大な塔――バブイルの塔は虹色の発光を常に続けていた。
現れたのはバブイルの地上部分と同じ大きさほどの人型の生物……否、人の形をしているとはいえそれの表面は機械的な
もので構成されていた。
バブイルを守護していた機械兵士達。あれを巨大化させたものと感じられた。
人間型の巨大な機械人形――それはフースーヤの口から語られたゼムスの秘密兵器<バブイルの巨人>である事は簡単に判断できた。
-[[地上を救う者達2]]