地上を救う者達2

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「あれが……バブイルの巨人!」 月面船制御室。中央部の制御クリスタルの全面にある操縦部分上方に備え付けられた大型ディスプレイは、たった今地上に降臨した バブイルの巨人を映し出していた。 「でけえってもんじゃねえな……」 画面に克明に表現されたその光景に皆それぞれの感想や意見をこぼす。 普段は常に強気は姿勢や言動を崩さないエッジですらも若干委縮した様子でひとりごちる。 「どうする?」 おそらくは誰もが驚きの次に考え付く言葉を皆を代表してリディアが言う。 あれがバブイルの巨人であることは疑う余地はない。そしてフースーヤの言うとおり、あれがゼムスがゴルベーザを利用して地球におろしたのなら その目的も一つ…… 考えたくもない悪夢のような光景が一同の頭をよぎる。 「ねえ? セシル?」 話しを振られて回答に困っていたメンバーの視線がやがて一つの人物へと集中する。 セシルだ。 月の民と青き星。二つの血を受け継ぎ、誰よりも争いや戦いを嫌い、それを止める為に奮闘し続けた者。 「当然、このまま放っておくわけにはいかない! なんとかあの巨人を止めなければ!」 そんなセシルの言葉にエッジがリディアがそしてローザがほっと胸をなでおろす。 やはり考えることは一緒だ。それに目の前の半ば絶望的な状況を前にしてもセシルは全く諦めた様子はない。 本人には自覚はないのかもしれないが、その態度が今まで行動を共にした三人に妙な安息感を与えていた。 -[[地上を救う者達3]]

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