ff6 - 07 narche

「ff6 - 07 narche」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ff6 - 07 narche」(2007/12/12 (水) 00:08:16) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「ここでお前と引き合わせたかったが、ガードが嗅ぎ付けてな。裏から逃がしたが…、恐らくガードも探しているだろう」  この炭鉱都市ナルシェの高い自治力の一助を担うガードは、外敵から街を守るという使命に基づき動く。  が、近年、その自衛は度を増し、反帝国派でありながら、リターナーに加わらず、別個の反帝国派として動いている。  同じ帝国派でも、協力体制ではなく、友好関係も築いていない。 「あいつら、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって奴らだからな…」 「そういう事だ。魔導の少女に関しても、操りの輪のせいだと言っても、「帝国軍の手先だ」と言って聞かなかった」  ロックは右手を腰に、左手を顎にやって、思案顔になる。 「ロック、彼女をフィガロへ連れて行って欲しい。フットワークの軽さを見込んで、お前に頼みたいんだ」  ロックはじっと床の辺りを見ている。 「いつ出てったって?」 「1時間前」  1時間、と呟いて、ロックは視線を天井へ泳がせる。 「特徴は翠の髪、赤い服。ティナと言う名前だ」 「…女の子なら、そんなに遠くには行ってないだろう。そうなると、土地勘のあるここのガードに見つかり易いだろうけど…」  靴の爪先を鳴らし、リズムよく音を立てる。  ジュンは黙ってロックを見詰める。お前なら、探し物はお手の物だろう? 「逆にガードが相手なら、捕まっていたとしても、場所を想定しやすい。…よし」  さあ、あのトレジャーハンターの顔になる。 「任せろ。その子をフィガロへ連れて行く。」  不敵なまでの笑顔。これを見ると、まるでもう宝は手に入ったかのような気分になる。いつも。 「お前は見つけ出すって信用してるよ」  ジュンの言葉に、ロックがさも面白げに笑った。 「いまさら、誰に言ってるんだ?」  ごくあっさり言って、ロマンチストは音も立てずに出ていった。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。