第1章 SeeD-5

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「生徒NO。41269、スコール・レオンハートです」 「教員NO.048、キスティス・トゥリープ。私がサポートします」 敬礼と共に、試験管に報告する。 炎の洞窟。最奥部にいるGF・イフリートを倒し、装備可能にする。 それが今回の課題だ。 GF、ガーディアン・フォース。その正体は強大な自律エネルギー体だ。 生体と同様に意識・自我を持っているが、知能はそれほど高くない。 それぞれが持つ特性に応じて、獣や妖精など様々な姿となって現れるが、 大半は確固とした実体を持たず、限られた時間しか実体化できない。 GFに対して力を示し、その力を認められた者は、以後、そのGFと常に 交感できるようになる。俺たちはそれを「GFを装備する」と称しているが、 これにより強大な力を得ることができる。 バトル中にGFを召還することが可能になるだけでなく、GFを媒体として、 各種魔法を自身にジャンクションすることも可能になる。 GFは強力な武器であり、同時に強固な防具でもあるのだ。 「時間を決めなさい。長くもなく、短くもなく、自分に合った時間を」 試験管が重々しい口調で言った。 「10分で構いません」 俺は即答した。傍らにいるキスティス先生が目を丸くしている。 「10分でいいのだね」 「はい」 キスティス先生の意味ありげな目くばせを無視して、俺は答える。 「では、行きなさい」 俺は駆け出した。キスティス先生も後に続く。

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