第1章 SeeD-7

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大地をも揺るがす咆哮を受けて、洞窟が巨大な共鳴装置と化す。 度を越した大音響に、俺たちは堪らず耳を塞いだ。 「いよいよね。ここからが本番よ」 音が止むのを待って、キスティス先生が言う。 先程までとは打って変わって、その表情は真剣だ。 ・・・言われずとも分かってる・・・ 返事をする代わりに、俺は一気に奥へと駆け出した。 洞窟最奥部、そこには巨大な穴が穿たれていた。 周囲が赤く照らし出される洞窟内にあって、そこだけは漆黒の闇に覆われており、 穴の深さを雄弁に物語っている。 「!」 突如として、その穴から巨大な火柱が噴き出した。 激しい轟音と熱風が塊となって、俺たち二人にぶつかってくる。 吹き飛ばされそうになるのを堪えつつ、火柱を凝視していると、 火柱が徐々に形を変えていくのが見てとれた。 ・・・これは・・・ 刻々と変化していく火柱は、やがて獣神とでも形容すべき姿となった。 GF・イフリート。 隆々とした筋肉におおわれた、炎の化身、灼熱の巨人。 今までの魔物とは一線を画す、圧倒的なまでの存在感。 『人間ヨ、我ガ前ニ、ソノ力ヲ示セ』 言葉とも思念ともつかぬモノがイフリートから放たれ、赤熱した圧力となって 俺たちに襲い掛かってきた。
大地をも揺るがす咆哮を受けて、洞窟が巨大な共鳴装置と化す。 度を越した大音響に、俺たちは堪らず耳を塞いだ。 「いよいよね。ここからが本番よ」 音が止むのを待って、キスティス先生が言う。 先程までとは打って変わって、その表情は真剣だ。 言われずとも分かってる・・・ 返事をする代わりに、俺は一気に奥へと駆け出した。 洞窟最奥部、そこには巨大な穴が穿たれていた。 周囲が赤く照らし出される洞窟内にあって、そこだけは漆黒の闇に覆われており、 穴の深さを雄弁に物語っている。 「!」 突如として、その穴から巨大な火柱が噴き出した。 激しい轟音と熱風が塊となって、俺たち二人にぶつかってくる。 吹き飛ばされそうになるのを堪えつつ、火柱を凝視していると、 火柱が徐々に形を変えていくのが見てとれた。 これは・・・ 刻々と変化していく火柱は、やがて獣神とでも形容すべき姿となった。 GF・イフリート。 隆々とした筋肉におおわれた、炎の化身、灼熱の巨人。 今までの魔物とは一線を画す、圧倒的なまでの存在感。 『人間ヨ、我ガ前ニ、ソノ力ヲ示セ』 言葉とも思念ともつかぬモノがイフリートから放たれ、赤熱した圧力となって 俺たちに襲い掛かってきた。

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