第1章 SeeD-8

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五合、六合、七合・・・ イフリートの攻撃を掻い潜りながら、俺は矢継ぎ早にガンブレードをうち振るう。 しかし、確かな手応えは得られない。 イフリートはひるむ様子をまったく見せることなく、新たな攻撃を繰り出してくる。 力任せの強引な攻撃ばかりなので、なんとか凌いでいられるが、 少しでも判断を誤れば、かすっただけでも致死に近いダメージを負うことだろう。 八合、九合、十合・・・ 俺の斬撃は的確にヒットしている筈なのだが、イフリートにダメージを負った様子は見られない。 キスティス先生はサポートに徹し、回避と回復に専念している。 時折、冷機魔法を使うこともあるが、それはダメージを狙ったものというより、 赤化した空間の温度を少しでも和らげる事を意図したものだろう。 『ドウシタ、人間ヨ、汝ノ力ハ、ソノ程度カ』 イフリートの嘲るような思念が、熱波となって向かってくる。 相前後するように飛んできた剛腕を紙一重でかわし、俺は新たな斬撃を叩きこむ。 しかし、やはりイフリートにひるむ様子はない。 ほんの一瞬でいい。奴に隙を与えることができたなら・・・

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