第1章 SeeD-10

「第1章 SeeD-10」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

第1章 SeeD-10」(2007/12/12 (水) 01:27:31) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

見えた!切望していた、わずかな隙が! イフリートの顕わになった喉元めがけ、俺は体ごとぶつかって行った。 狙いは誤たず、ガンブレードは深々と突き刺さる。 ウゴォォォォォォッ 悲鳴とも咆哮ともつかぬ叫びを発しながら、イフリートは地響きを立てて倒れた。 イフリートの体を成していたものが、火柱に逆戻りしていく。 『人間ヨ、ソノ力、確カニ見届ケタ。以後、我ガ力ヲ貸ソウ』 言い終わると同時に、火柱は消えてなくなった。 「スコール、見事だったわ」 額の汗をぬぐいながら、キスティス先生が言う。 「やっぱりあなたは別格よ。強すぎるわ。 あなたが”10分”って言った時には、なんて無謀な事をと思ってたんだけど、 まったくの杞憂だったわね」 無謀か・・・その通りかも知れない。 少なくとも、イフリートの力を甘く見ていたのは事実だ。 事前に彼我戦力を正確に把握していたとしたら、10分という選択はなかっただろう。 今後の戒めとしよう。 「さあ、戻りましょう。最短記録、樹立しなくちゃね」 キスティス先生の言葉に頷き返し、俺は入口に向かって駆け出した。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。