一節 新たなる旅立ち18

「一節 新たなる旅立ち18」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

一節 新たなる旅立ち18」(2007/12/12 (水) 03:43:15) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

ボブス山の入り口は予想通り、厚い氷に覆われていた。 セシル達はその前に対峙していた。 「リディア、準備はいい?」 「うん。怖いけどやってみる……」 ローザの問いに答え魔法の詠唱に入る。 その声は小さく、近くにいるローザにも聞き取れない程であった。 「やはりミストの事がまだ……ボムの指輪の炎でミストは……」 「大丈夫よセシル。今のあの娘ならきっと出来るわ」 そう言って二人は呪文を詠唱するリディアの背中を見守った。その手には次第に力が入った。 「ファイア!」 呪文の詠唱の終了を示すその言葉と共に、巨大な火の玉が氷に向かって飛び出す。 火の玉は接触と同時に大きな音を立て爆発した。途端に辺りに煙が立ちこめた。 煙が消えた後、そこには悠然とそびえていた氷は跡形もなく消滅していた。 「す、すごい!」 予想以上の威力にギルバートが思わず声を荒げる。 「エヘ」 ギルバートの一言に自嘲ぎみに微笑む。 「ありがとう……リディア」 ローザがリディアに微笑む。それは今のリディアのとって何よりも嬉しかった。 「これで良いよね……お母さん」 すこしの間、空を見上げた後、リディアは一足先に歩き出した。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。