-プロローグ12-

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「クリスタルの意味・・・?」 「そうだ。俺にはそのクリスタルがどうしても必要だった。 しかし、お前たちが意味も知らずにそれを持っていたのなら、 それはやはり宿命だったのだ。」 「言っていることがよくわかりませんが・・・?」 「いずれ分かる・・・。」 「つまり、クリスタルさえあれば、あんたが助かる。 だからよこせ、って言いたいんだろ。」 「いや、それはお前たちが持っていけ・・・。 それは、お前たちのところにあるべきなのだ。」 突然ガーランドの呼吸が、弱まり始めた。 「まさか、もう・・・!」 「お、俺たちのクリスタルを使ってくれ!」 青の少年が駆け寄った。 「お前たちは知らなければならない。クリスタルの意味を・・・。 何者にも教えてもらうことなく、自分たちの手で・・・。 お前たちの旅は・・・終わらない・・・。さあ行け・・・。 俺は一人で最期を迎えたいんだ・・・。さあ・・・早く・・・!」 4人はセーラを連れて駆け出していた・・・。 「・・・本当に、置いていっちゃうの?」 「・・・本当なら、あの場で斬り殺して欲しかったぐらいだったと思うぜ、 あいつ。戦士ってのはそういうもんだ・・・。」 「しかし、彼の言動は不可解だったわ・・・。 王女様をなぜ連れ出したのかもわからないし・・・。」 「謎だらけだな。お姫様が目を覚ましたら聞かせてもらおう。」 その時、神殿で異変が起きていたとは、誰も知る由がなかった。 「・・・コウモリの呼ぶ声がした。」 「まさかぁ。」

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