第1章 SeeD-16

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「どうしたの、スコール。深刻な顔して」 集合場所へと歩を進める俺に並んで、キスティス先生が言う。 ・・・深刻な顔?俺が? 俺の顔はいつもこんなだろ、教官ならそれくらい分かれよ。 「何か悩み事でもあるの?」 再び先生が問う。が、構っちゃいられない。 「・・・別に」 「・・・別に」 あしらうつもりで言った言葉を、綺麗にハモられてしまった。 俺の答えを予期していたというのか・・・不愉快だ。 キスティス先生は口に手をあてて笑っている。 「何がそんなにおかしいんだ?」 「おかしい?ちがうちがう、嬉しいの。生徒を少しだけ理解できた。 だから、嬉しかったの」 理解できただと?冗談じゃない。 この程度の事で、いったい何を理解できたというのか。 「俺はそんなに単純じゃない」 「じゃあ、話してよ。あなたの事、もっと話して」 だから、何でそうなるんだ? 「先生には関係ないだろ」 「・・・・関係ないだろ」 また、ハモられた・・・ますます不愉快だ。
「どうしたの、スコール。深刻な顔して」 集合場所へと歩を進める俺に並んで、キスティス先生が言う。 深刻な顔?俺が? 俺の顔はいつもこんなだろ、教官ならそれくらい分かれよ。 「何か悩み事でもあるの?」 再び先生が問う。が、構っちゃいられない。 「・・・別に」 「・・・別に」 あしらうつもりで言った言葉を、綺麗にハモられてしまった。 俺の答えを予期していたというのか・・・不愉快だ。 キスティス先生は口に手をあてて笑っている。 「何がそんなにおかしいんだ?」 「おかしい?ちがうちがう、嬉しいの。生徒を少しだけ理解できた。 だから、嬉しかったの」 理解できただと?冗談じゃない。 この程度の事で、いったい何を理解できたというのか。 「俺はそんなに単純じゃない」 「じゃあ、話してよ。あなたの事、もっと話して」 だから、何でそうなるんだ? 「先生には関係ないだろ」 「・・・・関係ないだろ」 また、ハモられた・・・ますます不愉快だ。

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