第1章 SeeD-17

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その後しばらくの間、キスティス先生は執拗に俺に話しかけてきたが、俺は取り合わなかった。 しかし逃げ出すことも適わず、結局二人そろって集合場所に到着する。 「・・・あ、いたいた。ゼル。ゼル・ディン!こっちに来て」 シャドーボクシングしているゼルを見つけ、キスティス先生が大声で呼んだ。 「何だい先生?・・・よお、スコールも一緒か」 派手なバック転をかましながら近づいてくる。 キスティス先生にゼル・ディン・・・二人ともタイプは異なれど、 人のプライベートに首を突っ込みたがる点は、よく似ている。 俺の苦手なタイプだ。 「あなたたち、今日の実地試験では同じB班よ」 冗談だろ・・・ 「そうか、よろしくなスコール!」 陽気なゼルは俺の感傷など頓着せず、握手を求めてくる。 「先生、実地試験は三人一組だろ?あと一人は?」 ゼルの握手を無視しつつ、俺は先生に訊ねた。 「それなんだけどね・・・実は、サイファーなの」 「そりゃ嘘だろっ!悪い冗談だぜ!」 ゼルが大声で喚く。俺も喚きたいくらいだ。 「変更はできないわよ」 先生がピシャリとはねつけるように言った。

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