FINAL FANTASY IV プロローグ5

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「カイン・・・。」 セシルはもう一度カインに詫びた。 「気にするなと言っただろう。どうした?お前らしくもない。」 「僕は陛下の命令で暗黒剣を極めた・・・。でもそれは、バロンを守るためだ。 罪もない民から略奪をするためではなかったはずなのに。」 「そんなに自分をせめるな。」 見兼ねたかようにカインが言う。 「陛下にもお考えがあってのことなのだろう。」 「カイン。君が羨ましいよ。」 セシルは思わず本音を漏らした。 国のためといえども、負の力に走ってしまった自分は間違っていたと感じたのである。 「俺の父も竜騎士だった。 暗黒剣を極めれば、暗黒騎士と認められ階級もあがるだろうが、俺にはこっちの方が性に合う。 竜騎士でいれば、幼いころに死に別れた父をいつでも感じられる。そんなきがしてな・・・。」 カインは聞かなかった振りをして話す。 その気遣いに気づき、セシルは黙ってしまった。 「フッ」 カインが軽く微笑む。 「らしくない話をしてしまったな。ともかく、考えすぎるな。 お前がそんなんじゃ、こっちも張り合いがない。俺が一人で幻獣を倒してしまうぞ。」 その挑発的な一言に、セシルが思わず声を上げる。 「僕も負けはしない!」 セシルの顔は少し明るさを取り戻していた。 「明日は早い。早く休めよ。」 その表情を見て安心したのか、カインはそう言い残して広間の方へ行ってしまった。
「カイン・・・。」 セシルはもう一度カインに詫びた。 「気にするなと言っただろう。どうした?お前らしくもない。」 「僕は陛下の命令で暗黒剣を極めた・・・。でもそれは、バロンを守るためだ。 罪もない民から略奪をするためではなかったはずなのに。」 「そんなに自分をせめるな。」 見兼ねたかようにカインが言う。 「陛下にもお考えがあってのことなのだろう。」 「カイン。君が羨ましいよ。」 セシルは思わず本音を漏らした。 国のためといえども、負の力に走ってしまった自分は間違っていたと感じたのである。 「俺の父も竜騎士だった。 暗黒剣を極めれば、暗黒騎士と認められ階級もあがるだろうが、俺にはこっちの方が性に合う。 竜騎士でいれば、幼いころに死に別れた父をいつでも感じられる。そんなきがしてな・・・。」 カインは聞かなかった振りをして話す。 その気遣いに気づき、セシルは黙ってしまった。 「フッ」 カインが軽く微笑む。 「らしくない話をしてしまったな。ともかく、考えすぎるな。 お前がそんなんじゃ、こっちも張り合いがない。俺が一人で幻獣を倒してしまうぞ。」 その挑発的な一言に、セシルが思わず声を上げる。 「僕も負けはしない!」 セシルの顔は少し明るさを取り戻していた。 「明日は早い。早く休めよ。」 その表情を見て安心したのか、カインはそう言い残して広間の方へ行ってしまった。 -[[FINAL FANTASY IV プロローグ6]]

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