序章 ザナルカンドにて

「序章 ザナルカンドにて」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

序章 ザナルカンドにて」(2007/12/12 (水) 05:46:51) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

波の音だけが、小さく聞こえる。 燃えるような夕日に照らされた廃墟で、彼等は暫しの休息を取っていた。 焚き火を囲う彼等の間には一言の会話も無い。世界を救う旅の、その終着点も間近であるにも関わらず。 重い空気を取り払うかのように、金髪の少年が立ち上がる。隣に座る少女は、憂いを帯びたまなざしで 彼を見上げる。少年は、彼女の肩にその褐色の手をそっと置く。心配するなと、暗に示すかのように。 少年は、近くの小高い丘へと歩を進める。その頂上に立つと、彼等の終着点がよく見渡せる。 その景色を、少年は知っているはずだった。しかし、それは余りにも違いすぎている。 それをしばらく眺めていた少年は、誰にともなく語りかける。共に旅をした仲間も、それに耳を向ける。 「最後かも知れないだろ?……だから、全部話しておきたいんだ」 かくて、物語は綴られる。螺旋の果てへと向かう、その物語を FINAL FANTASY Ⅹ

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。