第一話 ティーダ 1 > 2

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第一話 ティーダ 1/2」(2007/12/12 (水) 05:47:55) の最新版変更点

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 スタジアムの最寄りの桟橋に、一艘の船が到着する。住居を兼ねたその船から姿を見せたのは、一人の少年だった。 日に焼けた肌に金色の髪、深い海のような青い瞳の少年……彼はただの少年では無い。古くからザナルカンドの人々の 最大の娯楽であるスポーツ『ブリッツボール』の選手である。それも、一流チームの、一流プレーヤーだ。 桟橋の周りには既に多くの若者たちが集まっていた。しかし、少年は特に驚く様子も無い。こんな事はザラである。 少年は笑顔で手を振り、彼等の元へと歩み寄る。そして、彼等も少年の元へと駆け寄る。 「サインして、サイン!」 その小さな体にはいささか大き過ぎる、競技用のブリッツボールを差し出して男の子がサインをねだる。 「はいよっ」 少年はポケットからマジックを取り出すと、ボールにサインを書いた。『Tidus』……少年の名前だ。 ティーダは男の子にボールを返すと、一緒に来ていた2人の男の子のボールにも、同じようにサインをしていく。 「ちょーだい!」「ボクも!」 「焦んなって……はい、出来上がりッスよ!」 子供たちは、目の前にいる自分達のヒーローにもらったサインで大はしゃぎしている。今度は、2人組の女性ファンが来た。 ティーダは自身の天才的なプレーだけではなく、端正な容姿から女性のファンも多い。そこらのアイドルよりは、ずっと多い。 「サイン、お願いしていいですか?」 「もちろん!」 2人組の女性は、どちらも中々の美人だ。思わずティーダの頬も綻ぶ。 「試合、頑張ってね!」 「任せとけって。じゃあさ、今夜シュート決めたら……あ~…… こうすっから!」 そういうと、ティーダは両腕を挙げてガッツポーズをしてみせた。 「それ、ふたりへのメッセージっつうことで!席どこ?」 「東ブロックです、最前列!」 「私、右から5番目ね」 「了解っす!」 「試合終わったら、待ってていい?」 「もちろん!」 「やったぁ!いい店知ってんだ~!」

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