ff6 - 43 figaro

「ff6 - 43 figaro」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ff6 - 43 figaro」(2007/12/12 (水) 06:35:49) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

チョコボたちを三人で待っていると、ティナはロックが右腕に怪我をしていることに気づいた。 「ロック、その傷…。」 「うん?あぁこれか、ポーションでも使えば治るさ。心配するな。」 「ちょっとジッとしてて…。」「ティナ?」 ティナは、傷口に両手をあてがい、静かに瞳を閉じ精神を集中させた。 淡い緑の光が傷口をみるみる回復させていく。 ティナが瞳を開くころには、ロックの右腕は完治していた。 「おっ!治ったぜ!すげーよ、ティナ!!ん、どうしたエドガー?」 「ロ、ロック君!ちょっと!ちょ~っとこっちに来てくれたまえ!」 一部始終を見ていたエドガーがロックを呼び出し、ロックの右腕を触り始めた。 「な、何だよ!気持ちわりーな!」 「ほ、ほんとに治ってる!?」「だから、これがティナの凄い能力なんだろ。」 「何が凄い能力だよ!!これは魔法だよ!ま・ほ・う!!」 「へぇ~!ティナの能力って魔法だったんだ! 魔法ねぇ~、えっ魔法?ま、ま、ま、ま、まほう~~~!!!あれが魔法!!」 二人の密談が気になったティナが様子を見に来た。 「あの~、チョコボたちが帰ってきたんですけど…。」 「う、うむ。そうか、そうだなぁ。あの~ちょっといいかなティナ。 さっきのって、な、なんなのかなあ…?」 「あ、あの…。さっきのは『ケアル』っていって…。」 ロックが割って入った。 「いいんだ!謝るのはこっちの方だ、あんなに驚いたりして…!」 「ほんと、ほんと!魔法なんて初めて見たんで、つい、驚いてしまった。 …君はいったい…?」 「………。」 私は一体何者なのか?自分でも分からない。掴めない。 「でも私は、この旅が君を見つけることになると信じているよ。」 「そうだよ、エドガー!ティナは魔法が使える。俺達は使えない。 それだけのことさ。そして、ティナの魔法は今、必要なんだ!」 ロックもエドガーも、本気で私のことを思ってくれている。 信じてくれている。 帝国では、自分はただの兵器としての存在価値しかなかった。 その兵器の存在価値も魔導の力によるもので、私自身の価値はなかった。 今眼前にいる彼らは違う。これが『嬉しい』って感情なのかな…。 「ありがとう!ロック、エドガー!」 チョコボにのり、サウスフィガロの洞窟を目指す一行を、見つめる一人の男がいた。 「ヒーーー!くっそー!このかりは必ず返しますよ!」

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。