FF9 OP4

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「幕間にオレがこいつで城の連中を混乱させる…と」 そう言ってブランクが取り出したものは「ブリ虫」。すばしっこい上に しぶとく、しかも見た目にもなんとなく気持ち悪いのでみんなに 嫌われている虫である。ブランクもその例外ではない。 「しかし、いくつになっても慣れないもんだな、ブリ虫って。 まあ、仕方ないから我慢するけどよ。…で、その後はジタン、お前の 出番だぜ!」 「よし、わかった!その間にブラネ女王を誘拐すればいいんだなッ!?」 「そろそろやばいずら…」シナがつぶやいた。 「………ジタン、今ので何回目だ?」 バクーが怒りを押し殺すように静かに聞いた。 「えっ……と……。三回くらい…言ったような……気が……するな。」 「ちっがーーう!!なんべんやらせるんじゃ! こっちはヒマじゃねえんだ!マジメにやらんかい!!」 「わ、わかってるって!誘拐するのはガーネット姫だろ?」 「わかってるじゃねえか!!」バクーは続けた。 「そうだ~、我々が誘拐するのは、アレクサンドリアはじまって以来の 美姫と名高いガーネット姫!」 「もうそろそろ着く頃ずら。ちょっと外の様子を見てくるずら。」 シナが甲板に出て身を乗り出した。アレクサンドリア城の目印でもある、 巨大な剣を天にかざしたようにそびえたつ塔がかすかに見える。 「見えてきたずら、アレクサンドリアずら!」 バクーが威勢よく叫ぶ。「おめーらっ、準備はいいな!?」 「おおっ!」ジタン達は、その倍近い声で応えた。

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