一章 枯れた森2 失われた緑

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空を見ると空が茜色に染まっていた。 こんなところさっさと抜けたいが、老人との約束があるので俺は動けない。 仕方ないのでテントを破って野宿することにした。 おそらくこの森での食料確保は出来ない。 腹も減ってなかったので、すぐに寝ることにした。 今日はなんか色々あった。 日課で書いている日誌を書きながら今日あったことを思い出す。 気付くとテントの前に人影が見えた。 テントから出て確認するとそこにはあの老人がいた。 「ほっほっほ、待たせたのう。」 「そんなとこにいたのか。で、どうすりゃ良いんだ?」 「・・・まずはクリスタルについて教えようかのう。まずこの世界には四つのクリスタルがあるんじゃ。それぞれ、土、水、火、風を司るクリスタルがな。 それらはフォーカスタワーを中心として四つの地方に分けて存在しているのじゃ。そして、ここフォレスタには土のクリスタルがある。それぞれのクリスタルには【力】がある。 土のクリスタルの【力】は【生み出す力】じゃ。闇の力は言うならば【マイナス】じゃ。ダークキングは全てのクリスタルに【マイナス】を加えておるのじゃ。」 「+×-=-ということか?」 「そうじゃ、クリスタルはいま【マイナス】となっておる。【生み出す力】の【力】を持っている土のクリスタルは今逆に木々や人間、果てには魔物の力すら奪っておるのじゃ。そこでお主、【光の勇者】の出番じゃ。 【光】はクリスタルにとっては【プラス】、【闇】にとっては【マイナス】じゃ。」 「じゃあ土のクリスタルのところに俺が向かえば良いんだな。」 「待つんじゃ、お主だけでは無理じゃ。」 「なんでだ?【光】はクリスタルにとっては【プラス】なんだろ?」 「【心】が無いんじゃ、土の【心】を持った、【土の戦士】がの。」 「誰なんだ、【土の戦士】ってのは?」 「わしも知らん。わしは【光の勇者】に道を教えるだけじゃ。その道でお主が何しようが勝手じゃ。一緒に土のクリスタルを【プラス】に変えた者が【土の戦士】なのじゃ。【光】だけではクリスタルを【プラス】に変えることはできん。 ともに戦う仲間を探すのじゃ・・・。」

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