一章 枯れた森4 放浪の勇者

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夜明けに出発した筈なのに、日が大分昇っている。 地図を見ながら進んでいたが・・・ 「もし、そこの若いの。」 老人に呼び掛けられた。 「なんだ?爺さん」 「ワシはのう自分の町に帰りたいんじゃがの・・・ほれ、あの岩が邪魔してのう・・・すまんが退かすのを手伝ってほしいじゃ。」 老人の後ろを見ると結構な大きな岩がある。 だが二人なら押せそうな大きさだ。 数分後・・・ 「なんとか、通れそうじゃ。」 「なんでまたこんなとこに岩が・・・」 「いやぁ、わしが町に魔物が入らないようにバリゲート代わりに置いたものでのう。」 「そんで、置いてみたら自分が通れなくなったと?」 「そうじゃのう。」 「はぁ・・・ところでこの先に町があるらしいが案内してほしいんだ。」 「そうじゃのうこんなとこで立ち話もなんじゃ。」 俺は老人についていく。 そして・・・ 「ここが・・・フォレスタの町じゃ・・・」

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