「Prelude3」

「「Prelude3」」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

「Prelude3」」(2007/12/13 (木) 00:48:40) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

冷たい石の回廊を、大で歩く軍服の男――  すれ違う何人もの王宮仕えのメイドや警衛兵が、その男の纏うただならぬ雰囲気に、不安げな視線を寄せていた。  それらの視線をものともせずに、彼はひたすらに歩を進める。駆け出しそうになる体を押さえ、出来るだけ早くその広間へとたどり着けるように―― - - - - - 「このあと、アルケィディアが陸、空、双方からの同時攻撃を開始すれば――」  机上に広がる地図の上を囲むようにして、男たちが顔をつき合わせていた。椅子に座る余裕もなく、全員が立ったままだった。  上座にダルマスカ王国国王、その次座には先日国王の末娘、アーシェ・ダルマスカと正式に結婚した隣国ナブラディアの王子、ラスラ。そして軍師、参謀などダルマスカ王国軍の中心人物たちが、難しい顔をして現場から帰還した兵士の状況説明を受けていたが――  張り詰めたような足音とともに、広間の入り口から姿を表した一人の軍人の姿――誰もが一瞬息を止めた。  視線が集中するのを感じた。彼は――息を一つ吸い込んでから、声を張り上げた。絶望的な台詞を口にするのは初めてではないが――何度体験しても嫌なものだった。 「ナブディスが落ちた!」

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。