「Prelude7」

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ダルマスカ王国の王都ラバナスタ。ほんの数日前には、豪華な成婚パレードが行われていたメインストリート――花びらが舞い、華やかな音楽と共に壮麗な馬車が走り――そして隣には、彼女がいた――幸せがそこにあったというのに。  轟音と共に空から舞い降りた無骨な飛空挺から、吐き出されるようにチョコボに乗った騎士がストリートへと降り立つ。チョコボ上の騎士たちが行進に加わり、そしてその周りには歩兵がおのおの武器を携えてまっすぐに進んでいく。  騎士や歩兵の進む先――ダルマスカ王家の住まう宮殿。祭事用の広いバルコニーの真ん中に設えられた王座に腰を下ろしていた国王が立ち上がるのを確認して、ラスラはその眼前に進む。  背下には数万人の兵士がいる。戦地へと赴く彼らの目までは見えないが、彼らが不安や恐怖に少なからず心を支配されているのはすぐにわかった。張り詰めたような空気を、背負うような気持ちだった。  国王がそばに控えていた侍従から剣を受け取る。見事な装飾が柄に施された美しい剣。

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