「Prelude11」

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「ここは落ちます。撤退しますぞ!」  混戦状態の戦場で、バッシュは叫んだ。  そのすぐそばで、チョコボ上から剣を振り下ろすラスラ――その手には当然、王から下賜された聖剣が握られている――は、チョコボ上の自分たちを引き落とそうとするアルケィディア帝国軍の歩兵を敵を一人、その剣で薙いだ。 「まだだ! まだ、魔法障壁がある!」  魔法障壁――そう叫んだラスラが天を仰いだ。その動作につられるようにしてバッシュも天を仰ぐ。  魔法障壁。ナルビナ城塞の最奥部では、四人の白魔導士たちがクリスタルを囲んで今も呪文の詠唱を続けているはずだ。魔法障壁はナルビナ城塞上空を囲むようにして展開されている。ガラス球の内部にいるようにその障壁は普段は目に見えないが、障害物――上空でいまだ 激しくぶつかり合っては墜落する飛空挺を受け止め、城内への侵入を防いでいた。 -----  これほどまでに激しい戦闘は、経験したことがなかった――  ナルビナ城塞の最奥部の間の中央に置かれているのは、巨大なクリスタルだった。光を放つそれを囲むようにして、自分を含めて四人の 白魔導士がその手をかざし、延々と呪文の詠唱を続けている。 「くっ――」  額から汗が流れ落ちる。無理もない――もう数時間もずっと詠唱を続けているのだから。

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