第1章 SeeD-27

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「本件のクライアントは、ドール公国議会。SeeDの派遣要請があったのは18時間前。 ドール公国は72時間ほど前からガルバディア軍・・・以後『ガ軍』と呼称・・・ ガ軍の攻撃をを受けている。 開戦から49時間後、ガ軍は市街区域を制圧。ドール軍は周辺山間部まで撤退し、 部隊の再編を急いでいる」 ドール公国はバラム島の西、ガルバディア大陸の東端に位置する国だ。 もともとは「神聖ドール帝国」として大陸のほぼ全てを領有していたのだが、 十数年前に新興国家ガルバディアが独立を宣言し、軍事力にモノをいわせた 強引な領土拡張政策を展開した結果、現在のような小国家に成り下がってしまった。 「報告によると、現在ガ軍は周辺山間部のドール軍相当作戦を展開中だ」 シュウの説明は続く。 「我々はルプタンビーチより上陸し、市街区域に残るガ軍を排除しつつ、 速やかに市街地を開放。その後、山間部から戻るであろうガ軍を迎撃する事になる。 キミたち候補生には、市街区域のガ軍排除を担当してもらう。 B班の割り当ては中央広場だ」 「楽しくねぇな。俺たちゃSeeD連中のおこぼれ頂戴かよ」 「・・・ああ、言うまでもないことだが、退去の命令は絶対だ。」 サイファーの横ヤリを無視してシュウは話を締めくくった。 「間もなく上陸だ。各自準備を怠るな」

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