第1章 SeeD-29

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初めての実戦・・・それはまさにあっという間、そして実にあっけない結果に終わった。 俺たち三人の足下には、戦闘不能となった10人のガ兵が横たわっている。 ガードを崩す目的で繰り出した俺たちの攻撃は、そのまま致命的なダメージとなって、 ガ兵は次々と倒れていったのだ。 10人すべてを倒すまで、おそらく一分と経過していないだろう。 襟元の階級章から、彼らが最下級の兵士である事は分かっていたが、それにしても弱い。弱すぎる。 ガ軍とはこの程度のものなのか、それとも俺たちが強すぎるのか。 互いに戦闘のスペシャリストの筈だ。なのに、この戦力差はなんだ。 「すげぇ、GFの威力、本当にすげぇぜ」 ゼルが感嘆の声を上げた。・・・そうか、GFか。 彼我の戦力差、それはGFをジャンクションしているかどうかの違いだった。 GFをジャンクションすれば、自己の能力が飛躍的に増大する。その事は分かっていた。 しかし、これ程のものだとは、正直思ってもみなかったのだ。 ガーデンでの戦闘訓練、思えば互いにGFをジャンクションしていたからな。 「お前ら、ザコ相手に勝ったぐらいで、浮かれてんじゃねぇ!」 サイファーの叱声が飛んだが、俺もゼルも、決して浮かれているつもりはなかった。 一方的すぎるバトルの結果に、拍子抜けしていただけだ。 しかし俺たちの胸中に気づく様子もなく、サイファーは今度は空に向かって叫んだ。 「おい、ガルバディアの臆病者!コソコソしてねぇで出て来い!俺を退屈させるな!」 叫び終えると同時に、ひとり全速力で走っていく。 「・・・バカだぜ、あいつ」 ゼルが呆れたようにつぶやいた。俺も同感だ。

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