第1章 SeeD-37

「第1章 SeeD-37」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

第1章 SeeD-37」(2007/12/13 (木) 01:08:43) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「参る!」 地擂り青眼の構えのまま、ビッグスはするすると間合いを詰め、 地を這うような横殴りの斬撃を放った。 「足払いかよ、ゲスな剣法だぜ」 サイファーが前足を引っ込めて、余裕の体でかわそうとしたその時、 ビッグスの横殴りの長剣は、速度を落とすことなく、角度だけを変えて サイファーの胴体めがけて急上昇していった。 「ぬおっ」 身をよじって避けようとするサイファー。しかし間に合わなかった。 「ぐはっ」 サイファーの胸元から鮮血が噴き出す。 しかし、ビッグスの攻撃はこれで終わったわけではなかった。 サイファーを切り上げた長剣が、今度は雷撃の勢いで振り下ろされたのだ。 「こなくそっ!」 ガンブレードを頭上に仰ぐようにして、かろうじて受け止めるサイファー。 そのまま渾身の力で押し返し、自らもバックステップして距離をとる。 「決められなかったか・・・やるな」 ビッグスがぼそりとつぶやいた。 「チッ!何てぇ奴だ・・・今のは何だ?飛燕とも思えねぇが」 胸元を鮮血に染め、荒い息をしながらも、サイファーが強がって言った。 飛燕、それは東洋に古くから伝わる剣技で、神速とも言うべき左右の二段攻撃からなる。 しかし、ビッグスのそれは左右ではなく、下→上の二段攻撃だ。 いや、初太刀の足払いを加えた、恐るべき三段攻撃と見るべきか。 「うむ、これは飛燕をもとに私が編み出したもの。名づけて跳燕という」

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。