第1章 SeeD-38

「第1章 SeeD-38」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

第1章 SeeD-38」(2007/12/13 (木) 01:09:21) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

構えを平青眼に戻し、ビッグスは言葉を続けた。 「決められなかったとはいえ、その傷、決して浅くはないぞ」 「ぬかせっ!」 「悪いことは言わぬ、剣をひけ。その体では、もはや貴様に勝ち目はない」 「見くびんじゃねぇぜ!」 サイファーは疾風の素早さで間合いを詰め、火の出るような強烈な突きを繰り出した。 そして、繰り出した勢いそのままに、一気にビッグスの後方まで走り抜ける。 「ぐふっ」 長剣をとり落とし、脇腹を押さえてうずくまるビッグス。 「なんと、蛇切剣とは・・・ぬかったわ」 蛇切剣、これも東洋に伝わる剣技の一つで、古名を「へび胴」とも言う。 サイファーは突くと見せかけてビッグスの長剣を払い上げ、ガラ空きになった ビッグスの胴に、すれ違いざまの斬撃を見舞っていたいたのだ。 もしも相手が初太刀の突きを「虚」と見破って胴に備えれば、「虚」はたちまち「実」となって、 相手の喉に喰らいつくという、恐るべき剣技だ。 ・・・サイファー、侮れない奴・・・ ガーデンでの訓練で、サイファーの手の内は全て知り尽くしていると思っていたのだが、 まさか、こんな隠し球を持っていたとはな。 「見事だ」 ビッグスが苦しい息で言った。 「へっ、いい勝負だったぜ」 会心の笑みを浮かべて、サイファーが返す。 「ウェッジ大尉、あとは、頼む・・・」 そう言い残して、ビッグス少佐は床につっ伏した。
構えを平青眼に戻し、ビッグスは言葉を続けた。 「決められなかったとはいえ、その傷、決して浅くはないぞ」 「ぬかせっ!」 「悪いことは言わぬ、剣をひけ。その体では、もはや貴様に勝ち目はない」 「見くびんじゃねぇぜ!」 サイファーは疾風の素早さで間合いを詰め、火の出るような強烈な突きを繰り出した。 そして、繰り出した勢いそのままに、一気にビッグスの後方まで走り抜ける。 「ぐふっ」 長剣をとり落とし、脇腹を押さえてうずくまるビッグス。 「なんと、蛇切剣とは・・・ぬかったわ」 蛇切剣、これも東洋に伝わる剣技の一つで、古名を「へび胴」とも言う。 サイファーは突くと見せかけてビッグスの長剣を払い上げ、ガラ空きになった ビッグスの胴に、すれ違いざまの斬撃を見舞っていたいたのだ。 もしも相手が初太刀の突きを「虚」と見破って胴に備えれば、「虚」はたちまち「実」となって、 相手の喉に喰らいつくという、恐るべき剣技だ。 サイファー、侮れない奴・・・ ガーデンでの訓練で、サイファーの手の内は全て知り尽くしていると思っていたのだが、 まさか、こんな隠し球を持っていたとはな。 「見事だ」 ビッグスが苦しい息で言った。 「へっ、いい勝負だったぜ」 会心の笑みを浮かべて、サイファーが返す。 「ウェッジ大尉、あとは、頼む・・・」 そう言い残して、ビッグス少佐は床につっ伏した。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。