FF5 14 洞窟探検4

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さらに奥に進む3人。やがて外の光が差し込むポイントに差し掛かる。 「ん?出口か?」 先頭を歩くバッツが少しの希望を胸に抱く。 「一旦出てみるとするか」 ガラフがバッツに続く。やっと洞窟探検も終わりか、と胸をなでおろしかける。 しばらくぶりの外の光。眩しくて3人とも目を細める。 「…トゥールへは繋がってないわね…」 周りを見回してレナは落胆した。 一刻も早く風の神殿に行きたいのに。こんなところで足止めされてる場合じゃないのに。父に逢いたいのに。 「ふう…まだ洞窟探検は続くのか」 ガラフは精神的な疲労がどっと押し寄せる。 周りは海だった。多分ここも隕石落下のショックで出来たんだろう。そうバッツは思いながら海を眺めていた。 すると1隻の船がこちら側へ向かってどんどん近づいてくる。 「あ、船だ」 バッツは普通に流していた。航海する船。その風景はごくありきたりで自然なものだったからだ。 「え?でも今は…」 レナが気付く。そう、船は風の力を利用して動く。 ところが今は風がほとんど無い。時々微風が吹くぐらいまでに弱くなっている。 「そういや…そうだな…」 バッツは気付いても同じテンションだ。どうやらこの広がる景色に癒されているようだ。 「ささ、また洞窟探検に戻るぞ!」 ガラフはバッツとレナ、そして自分に気合を入れる意味で大きめの声だ。 バッツはまた現実に戻される。このあてのない旅は今までと違うかもしれない。 根拠も無いのにそう思い始めるのは仲間がいるからだろう。 1人旅を続けてきた彼にとってこれほど仲間の存在が心強いという事は初めての経験だった。

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