FF5 23 酒場にて

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さてついさっき仲間になったファリスは何処に? 答えは簡単。子分と一緒に酒場でたむろってるのである。荒くれ者達は酒を水のように飲み騒ぐ。 酒場は実に賑わっている。突然一気に大量の海賊達が押し寄せてマスターは頬が緩みっ放しだ。 舞台の上では艶めかしい姿をした踊り子達が疲れも知らず踊り続ける。 一般客はどうか? 占領されて酒場の外でまだ酔いが醒めないまま愚痴る者、 すっかり意気投合して海賊と語り合ってる老人、構わずカウンターに独りで黙々と飲む女。 そこにはまるで人生の縮図がはっきりと表われているようだ。 そこへ酒場には不似合いな2人と初めて来たのに常連じゃないかと思わせるほど酒場が似合ってる1人が店に入る。 「おう、いらっしゃい!」 マスターはとても期限が良いようだ。明るい声で3人を迎える。 「えっと…えっと…」 バッツはファリスを探す。紫の長髪なんて目立つからすぐ見つかるだろうと辺りを見回す。 しかし、その派手な髪の持ち主は見当たらない。 「いないようじゃの」 「お頭なら2階だぜ!」 3人に気付いた子分が大きい声で教えた。 「2階か」 階段を上り2階へ向かう。 2階は個室になっている。酒場というより酒が飲める宿屋と言った趣もある。 「この部屋かな?」 3人はドアの前に立った。 『コン、コン、コン』 「おーい、ファリス~」 返事がない。 「…いないのかな?」 そう言いながらドアノブに手をかけるとなんとカギがかかっておらず、普通に開いた。 「開いてるな… ちょっと、俺が見てくるよ」 そう言っておそるおそる部屋に入るバッツ。 間も無く、部屋の左側でベッドに寝ているファリスを見つけた。 「(…なんだ、寝てたのか…)」 起こしちゃ悪いと思い静かに部屋から出ようとするバッツ。 「う、う~ん…」 『ビクッ』 丁度寝返りを打つファリス。少し驚くバッツ。 そしてファリスの方をおそるおそる見るとバッツは驚いた。 「(うわ!美人だなぁ…)」 そう、そこに寝ていたのは紛れもない美女である。 バッツは少しの間見惚れた後、心臓がバクバク言いながら部屋を出た。 「どうじゃった?」 尋ねるガラフ。 「いや…なんでも……頭がおかしくなっちまったかな?」 バッツはまだ余韻が残っていて、顔がニヤニヤしてる。 「ちょっと、どけっ!」 様子がおかしい事に気付いたガラフは自分も様子を見に行った。 「(…おお、ベッピンさんじゃっ!)…」 ガラフもバッツと同じ状態になった。少し見惚れて、心臓がバクバク言いながら部屋を出る。 「綺麗じゃ…ドキドキするぞい」 「でしょ?」 ニヤニヤしてる2人。はたから見ればかなり怪しい。 不思議そうにその様子を見ているレナは一括。 「2人共何言ってるの!」 ファリスを見に行ったはずの2人がデレデレ。レナは理解できなかった。 そこへファリスが起きてきた。 「ふわあ…よく寝た」 「?なんでドアが開いてんだ?」 外に出てみるファリス。そこには仲間の姿が。 まだバッツとガラフはニヤついてる。それほどまでに美女だったと言うことだろう。 「お前ら、何やってるんだ?しっかりしろよ!」 寝起きのファリスに一括されてやっと浮かれ気分が抜けた。 「お、お、おうファリス」 顔が赤いバッツ。 「その、あのな、そうだ!実は情ほ…」 しどろもどろのガラフ。てかまだ浮かれ気分抜けてないぞ。 「悪いが、ちょっとひとりになりたいんだ… またな」 そう言ってファリスは一方的にドアを閉めた。 「あ…」 「…一体何しに来たのか分かんないじゃない」 レナは完全に呆れている。 『カチャッ』 3人の耳にカギをかける音が聞こえた。

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