FF5 25 風の神殿へ

「FF5 25 風の神殿へ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

FF5 25 風の神殿へ」(2007/12/13 (木) 03:27:23) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

この旅が始まって3日目を迎えた。 4人共今日がこの旅で一番の勝負所だと感じているようだ。 いつもより若干硬い表情。 「(…いよいよ神殿か…レナを心配させちゃいけないからなるべくいつも通りに…)」 バッツは何とかして普通を保とうとする。しかしそれは容易な事ではない。やはり緊張してるようだ。 「おい、なんか様子が変だぞ」 ガラフがバッツを気遣う。 「ガ、ガラフは緊張しないのか?」 「緊張なんてとっくの昔に忘れとるわい」 「とっくの昔?」 「そ、3日も前の事じゃ」 意表を突かれたバッツは笑いがこみ上げる。 「…ガラフらしいなぁ」 「わしの人生はついこの前始まったばかり。進む事しか能が無いからのう、いつだってポジティブに考えてるんじゃ」 バッツはガラフに助けられた気がした。自分がしっかりしなくてどうするんだ、と。 自分から選んだあてのない旅で不安になってどうするんだ、と。 「(…ありがとな、ガラフ)」 バッツは心の中で呟く。現実に言ったら恥ずかしいから、心の中で。 ファリスは黙々と旅の仕度をしている。実に慣れたものだ。 その様子を見てるレナ。顔が硬い。それでも声を振り絞ってファリスに話し掛ける。 「ね、ねぇ、緊張とかしないの?」 精一杯の作り笑顔。声は震えてる。 「知るか」 素っ気無い一言にレナは少し驚いた。 「知るかって…そんな言い方無いんじゃない?」 ファリスから話を引き出そうと続ける。 「第一、先の事なんて知らんからな」 当たり前でもっともな事をまたも素っ気無く言い放つ。そしてこう続けた。 「結局不安や失望なんて自分で勝手に造ってるだけだからな、くだらない」 レナはその言葉の意味が分かったような、分からないような。 ただその言葉からファリスの優しさを感じた気がした。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。