FF5 40 運河に封じられし魔物3

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「ふう…手強いエビだったな…」 バッツがやりきった明るい表情で呟いた時、ファリスが気付いた。 「シルドラが居ない!」 「「「えっ!」」」 そう、この船の命でもあるシルドラがいなくなっているのだ。 「あっ!あそこよ!」 レナがシルドラを見つけて指差した先はついさっきカーラボスと戦っていた渦の中心だった。 「あいつ、まだ生きてるぞ!シルドラを道連れにする気だ!」 バッツがそう叫ぶ。 その言葉と同時にファリスは海に飛び込もうとした。 「シルドラーーーーッ!!!」 「ファリス、何をする気だ!」 「そうじゃ、幾らなんでも海に飛び込むなど死を選んでいるようなものじゃぞ!」 バッツとガラフが慌ててファリスを止めに入る。 「離せ!離せよ!!」 「駄目じゃ!」 「シルドラーーーーッ!」 そんなやりとりの目の前でシルドラはカーラボスと一緒に海の中へ消えていった… やがて渦も消え、静かで穏やかな運河が戻ってきた。

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