FF5 61 飛竜12

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やがて人影は四人の前に完全に姿をさらした。 腰に鞭を巻く、30前後の女。 「何者だ!」 バッツが剣を突きつけながら叫んだ。が、別段気にした風もなく、というよりまったく意に介せず、 蛇のような視線を四人にめぐらせる。 その視線が、レナを捉え、口の端を持ち上げニタリと笑った。 「ヒッヒッヒ、何か獲物が掛かるかと思えば、タイクーンのお姫様じゃないか」 「貴様っ・・」 『獲物』という言葉に逆上したファリスが腰の剣を抜きはなち、突進する。が、 「ふん、馬鹿だね!」 女は急にしゃがみ込み、縄らしきものを引っ張った。するとファリスの足元の土が音を立てて 勢いよく下界の森へ落ちていった。 「ファリス!!」 「落ちたよー、ヒッヒ・・・何!」 しかしファリスは落ちなかった。硬い地層に剣を突き刺し、落下を免れていた。そして器用に、す いすいとあっさり上ってしまった。 バッツとガラフが、レナを抱えてファリスに駆け寄った。 「大丈夫か!」 「ああ、それより・・」 キッとバッツ、ファリス、ガラフの三人が女を睨む。 思わず女は腰に巻いていた鞭の柄に手をかけた。 「ヒヒ・・・いいだろう、教えてやるよ。アタシはこの山でハンターをしてるマギサってもんさ。と言 っても狩りをする相手は動物に限らない。アタシらは魔物、時には人だって狩る。今みたいにね」 ひゅっ、ぱぁぁぁぁん!と音を立て、鞭を抜き地面に打ち付けた。 三人は、まだ顔を青ざめさせているレナをそっと地面に下ろし、庇うように立つ。 ・・・再び、マギサの顔が、醜悪な笑みに変わった。 「アンタ!出番だよ!!」 その声に反応してか、奥から大きな、否、巨大な男が現れた。

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