FF5 62 飛竜13

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一見して熊と見間違うかと思うような体躯を唸らせて歩き、男はマギサと並んだ。 「この人はアタシの旦那のフォルツァ。頭は悪いけど見ての通りの巨体さね」 三人はごくりと唾を飲み、再び戦闘態勢をとった。 フォルツァがそれを見てぐっと腰を落とした。 「やっちまいな!!」 「おおおおおお!!」 マギサの号令に合わせてフォルツァが、その巨体に見合わぬ速度で三人に迫った。 その勢いのまま丸太のような腕をバッツめがけて振り下ろした。 バッツはそれを横っ飛びに反転しながらかわす。フォルツァの拳はそのまま地面に 突き刺さった。 それを素早く一気に引き抜き、巨体を反転させながら背後に回ったガラフとファリス を蹴り飛ばした。 「がっ!」 「ぬぅ!!」 二人の体は吹き飛ばされ、浮遊感に包まれる。そして落下・・ 地面に叩きつけられた二人は素早く身を起こし、フォルツァに向き直る。 「よけろーー!!」 バッツの咆哮に、二人は咄嗟にその場を飛びのいた。次の瞬間、二人の居た場所が 激しく燃え上がる。 マギサの放った魔法だった。 「ちっ、ちょこまかと!」 バッツは剣を構えなおし、思う。 (──強い!今まで闘ったどんな敵よりも) 「はあああああ!!」 フォルツァが地を蹴り、バッツに突進する。作戦を考える暇も与える気はないらしい。 そのバッツの視線の左端で、レナが青ざめた顔のまま立ち上がった。

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