FF6-Mt.koltz-1

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翌日、日の出とともにサウスフィガロを後にした一行は、順調にその日の行程をこなし、正午過ぎには、コルツ山のふもとに着いていた。 「うっ…気持ちわりぃ…。」 朝からロックは、吐き気と頭痛に苛まれていた。 「自業自得だ。」 エドガーは呆れている。 「ん?ティナどうしたんだ、その靴?」 ようやくロックは、ティナの靴が、昨日までの靴と違うものであることに気づいたようだ。 「えへへ!エドガーに買ってもらったの!」 ティナは嬉しそうに『ダッシューズ』を見せびらかした。 「今日は登山だからな。ティナの足の負担を、少しでも軽くするのは当然だろう?」 「…どうやら、いつものエドガーみたいだな。」 ロックとティナは、お互いに顔を見あわせ笑いあった。 「何のことだ?」 「こっちの話さ。…っと、それよりこいつを渡すのを忘れてたぜ!」 ロックは、道具袋から『ミスリルスピア』を取り出し、エドガーに手渡した。 「…これは!?」 「すごいだろ!ナルシェでモーグリたちに貰ったんだ!」 エドガーは、二人から離れミスリルスピアの感触を確かめように、素振りを開始した。 そして、「ハッ!!」 と、気合の入った声と共に、近くにあった大岩に勢いよく突き刺した。 岩は崩れることなく、槍を突き刺された一点だけ、綺麗に貫かれている。 「軽い…そして硬い!これほど純度の高いミスリルが取れるとは…。」 エドガーは、槍の刃先の部分を確かめるように触り、何か考え込んでいる。 「エドガー?」 「いや、このナルシェの資源にフィガロの機械、そしてドマの兵力を一つにすることができれば、 ガストラ帝国の抑止力になることがいよいよ現実味を帯びてくると思ってな…。」 ドマとは、ナルシェのはるか東、レテ川と『蛇の道』とよばれる曲がりくねった独自の潮の流れをもつ海域を隔てた大陸にある国である。 国念が『義・信・人』であることでも世界に名を馳せており、事実、屈強の戦士・優れた英傑を多く有している。 ドマは、帝国の侵略に対し徹底的に異を唱え、早くからリターナーに属していた。 帝国もドマに対し、ナルシェやフィガロのような融和政策をとらず、強硬路線をとってきた。 現在は、難攻不落で知られるドマ城の近くに帝国軍の前線基地をつくり、頻繁に小規模な戦闘を繰り返している。 「…まぁ、ここで考えても仕方がない。今は一刻も早くリターナー本部に向かおう!」 「うん!」 力強く頷くティナとは対照的に、ロックは浮かない顔をしている。 「ロック?どうしたの?」 「…いや、何でもない。ぐずぐずしてると夜の山越えになっちまうな。 早いとこ登ってしまおうぜ!」 このとき、ロックは一行の背後に何者かの気配を感じていた。

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