FF6-Mt.koltz-2

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象ほどの大きさを誇るゴルギアスや、毒性の触手をもつテラリウムなどのモンスターを相手にしつつ、 山越えを目指す一行は、山頂付近の吊り橋にさしかかった。 「エドガー…誰かがおれたちの跡をつけている。」 ロックが後方に細心の注意を払いながら静かに話し始めた。 「…帝国の手の者なのか?」 「いや、そんな気配は今のところない…が、かなり手強いことは確かだ。」 「…仕掛けてくるなら、もうそろそろだろう。」 コルツ山を越えるとサーベル山脈が連なり、さらに陸路を進むと、世界でも有数の商業都市、港町ニケア方面へと向かうことが出来る。 しかし、機械の発展と共に、造船分野が発達したため、各港からの海路で二ケアに向かう人が増えた。 以降、サウスフィガロ・二ケア間においても、時間も労力もかかる陸路は衰退していった。 現在では、コルツ山ふもと付近ならともかく、頂では人通りもほとんどない。 登山道も舗装されていないため、無造作に伸びきった樹木や岩がそこら中に点在している。 奇襲をかけるなら絶好の地理・地形だ。 吊り橋を渡り、開けた台地を通りがかったとき、エドガーの予想は見事に的中した。 一行の背後から一人の男が襲い掛かってきたのである。

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