第1章 SeeD-46

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息が詰まる。呼吸が荒くなるのが自分でも判る。それでも俺の足は走る のを無意識化の内に止めない。 「もおぅ……嫌……!」 すぐ隣を歩くセルフィの悲鳴とも付かない愚痴が俺の耳に届いて来る。 「なんで<あれ>は止まらないの!」 セルフィの指すもの――先程から、俺たちを悩ませている元凶たる<それ>は、 俺達とは違い、疲れと言ったものを知らぬといった感じで未だ、ガッチャンガッチャンと 音を立てつつ、その足取りを緩める事を止めない。 しかし、いくら理不尽を感じようが、「機械」として当然であり、義務を全うしようとして いるだけなのだが。 実地試験の最中俺たちの班は班長命令により持ち場を離れ電波塔へと向かった。 そして命令無視とも呼べるその最中、ガルバディア将校と激突する事と なった。そして、今はその将校――ビックスと言う名だったかの怒りを買ってしまった ようで、将校が、逃がさんとばかりに機動したガルバディアの最新兵器に追い回される ハメとなった。当初は応戦をこころみたものの、その最新機動兵器には自己修復機能 が搭載されていた模様。俺たちは応戦を諦め、浜辺まで逃走する判断へと切り替えた。

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