第1章 SeeD-47

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「おいっ! 何、冷静な顔してんだよっ……!」 俺と、セルフィと同じく不幸にも機動兵器に追い回されてしまった三人目であるゼル が急に大声を上げる。 「どうした、ゼル?」 「どうしたもこうしたもあるかよっ!」 俺の質問に呼応するかのように更に声を荒げるゼル。 「そもそも俺がこんな目に遭ってるのはお前とな――」 そこまで言って慌てたかのように一旦口を閉じる。 「いや……サイファーのせいだよ。あいつが我が侭な事しなけりゃな! 犬位で無期ムキ になってさ! あいつ今回も駄目だぜ、きっと――」 「ちょっと、呑気に走ってる場合ではないわよ!」 サイファーへの怒りをぶつけるゼルをセルフィがいなす。 「速く走る。三十分以内でなければ取り残される。判ってるよね……?」 その言葉を聞きゼルは無言で走りを速め―― 「サイファーのバカ野郎ぅーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 ……無言では無かったが走りを速めた。 それにしても、サイファーはどうするのか? 一足先に帰ったあいつはもし帰ったとしても、ゼルの言った通り、この独断のお陰でSEEDへの 道はたたれたも同然だ。 そうなれば、また次になるのか? でもあいつの事だから次も、そして、その次も…… 否、あいつもそこまで愚かではないだろう。抑も、ガーデンへと居られる期間は 限られている。ガーデンに来てからある一定の次期になると、ガーデンはその者を 一向にSEEDへと馴れないもの――不適格者と見なし放校処分とする。 そうなれば、今までガーデンに居続けた理由は? 少なくとも俺は無いと思う。 そもそも、俺はどうだ? この件には俺も無関係では無い。もし無事に生還できたとしても 俺がSEEDになれるって誰が保障してくれる? それなら次もか。サイファーと一緒に もしかしたらその次も? ひょっとすると俺はサイファーと一緒にずっと――ガーデンを 追い出されるまで試験を続けるのかもしれない。まさか、そんな事は無い。御免だ そんな事。だったらあいつを相手にするな。ゼルが言ってた、カドワキ先生も。

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