第1章 SeeD-66

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「このランクなら……」 俺の敵ではないだろう。SEEDになる前から幾度無く、足を運んだこの場所で、各魔物との戦闘経験を積んで きた俺にとってはこの施設の魔物との戦闘は既に体に浸みついていってると言っても過言では無い。 俺は殆ど反射的にガンブレードを準備し、戦闘準備へと入る。 踏み込む一瞬、俺は女性を見る、怪我などが無い所を見ると、襲われてすぐに悲鳴をあげたようだ。 「運が良かったな、アルケオダイオスでは無くて――」 俺は自覚する程に珍しく流暢に話していた。こんな時――自分の興味内のテリトリーに関連する自体や 話題になると、俺は普段に比べて多弁になる。自分ではやや、悪い癖だと感じてはいるのだが、そう簡単 に癖等直る物ではない。 刹那――自身に溢れ気味の俺の言葉は危機迫る彼女には聞こえていたのだろうか? 後から見れば違うと でも断言出来そうであるが、今のおれにはそんな判断時間は微塵も無い。 だが、彼女はその言葉の後にこういったのだ…… 「助けてっ! スコール!!」

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