FF7AC The black brothers4

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(なんだ!?) 声を出さずに驚愕するクラウド。 その暇も充分に与えず、狼のような、しかし狼と言うにはあまりにも醜悪な外見の獣が群れて襲いかかってくる。 すかさず応戦の準備に入る。ハンドルの根元の方に手を伸ばし、指先に触れたスイッチを押す。 瞬間、それまで前輪を支えていたカウルが勢いよく開き、その中に収納されていた6本の剣が出現する。 そのうちの1本を取りだし、一番接近して来ていたモンスターの胴体を両断した。 体を真っ二つにされた獣は、断末魔の吼え声を上げながら黒い煙となって霧散した。 が、その頃には既に20体を超えるモンスターに囲まれてしまっていた。 彼らは全速力で悪路を走るクラウドと並ぶように走り、機会を捉えては跳びかかるという戦法を繰り返す。 その度にクラウドは剣を一閃させて返り討ちにするが、 いかんせん思い剣を振りまわしながら片手で、しかも悪路の上でバイクを駆っていては不利だった。 たまらず岩山地帯から離れ、もとの平坦な荒野へと戻る。 それを見計らっていたように、バイクの2人組が急接近して来た。 2台の大型バイクはクラウドの後方2,30メートルにまで接近する。 クラウドはまだ、彼等が呼び出したモンスターに気を取られている。 それを認めたヤズーとロッズは、またも不敵に笑って顔を見合わせると、更に加速。 モンスターの群れを縫う様にすり抜け、あっという間にクラウドと並ぶ形になった。

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