FF7AC Rufus ShinRa5

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レノのこの余計な一言で、クラウドは全ての興味を失ったようだった。 彼は「興味ないね」と冷たく言い残すと、ドアを蹴り開けてさっさと行ってしまった。 「「レノ!」」 ルーファウスとルードが、同時に鋭く声を上げるが、ドアは重い音を立てて閉まってしまった。 その後部屋に残された二人が聞いたのは、 レノがクラウドを引きとめようとする声、彼が派手に殴り飛ばされる音、遠ざかって行くバイクのエンジン音だった。 暫くして、左頬をしたたかに殴られたレノが、顔を押さえながら入ってきた。 「…この、馬鹿が」 痛そうな表情をしているレノを、ルーファウスは冷たくなじった。 「すまねえ、社長」 「…まあいい、どの道、真実を教えないまま奴を味方にするのは難しかった」 車椅子を回転させ、窓辺に移動させながら、ルーファウス。 「しかし少しまずいな…これでは奴が来た時にどうしようもないぞ」 言って、小気味よく細い窓から外の風景を眺める。 実を言うと、クラウドにルーファウスが言った事の半分ほどは、真っ赤な大嘘だ。 彼らがカダ―ジュに襲われるには立派すぎるほど立派な理由があった。 大空洞を調査して何も見つからなかったと言うのも嘘。カダ―ジュ達の言う「母さん」の正体も知っている。 ついでに言えば、クラウドがカダ―ジュ達に襲撃されたのも、ほとんど彼らのせいだ。 カダ―ジュ達はここに来た事がある。 その際に、カダ―ジュ達が探している「母さん」はクラウドに預けた、と、その場凌ぎの言い逃れをしたのだ。 もう一度彼らが現れた時のために、クラウドを味方に引きこんで盾にしようとしたのだが、 その企みはたった今失敗した。 ルーファウスは黙ったまま外を眺めていたが、やがて、あるものがこちらに近づいてくるのを見て、ため息をついた。 「噂をすれば影だ。来たぞ」

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