「FF7AC The shadow of brothers6」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
連れて行かれた先には、一台のトラックがあった。
その荷台には、デンゼルとほぼ同年代の子供達が、次々と乗りこんでいる。
ぬいぐるみの少女もデンゼルを一瞥すると、さっさと乗りこんでしまう。
星痕を、治してくれる。
この苦痛を、取り除いてくれる。
苦しみつづける彼らにとって、それは耐えがたい魅力だった。デンゼルも例外ではなかった。
ティファやマリンのことは、何故だか、気にならなかった。
彼はその場に立ち尽くしていたが、暫くすると、トラックの方へとまっすぐ歩み寄って行った。
これが、リユニオンの力か。
トラックから少し離れた所から、子供達が次々と集まってくる光景を眺めながら、ぼんやり考えた。
街に溢れる孤児の一人に声をかけたら、それが噂になって火のように伝播していき、
1時間もしない内にトラックに乗りきれないほどの人数が集まった。
星痕を宿しているという事は、つまり”母さん”の思念を宿しているという事。
やはり、本能的なレベルで働きかけるのだろう。
いまや集まった子供達は、数十人ほどが押し合いへし合いしながらやっと荷台に収まっている状態だ。
フン、と短く鼻を鳴らすと、ヤズーはトラックの運転席に滑り込んでエンジンをかけ、アクセルを踏