FF7AC Hesitate4

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「…頼む…」 短く、それだけ言った。 その一言は、その場にいた3人を大いに面食らわせた。 ティファもレノも、ポーカーフェイスのルードでさえも、半ば驚いたような、半ば呆れたような顔でクラウドを見た。 「俺はルーファウスと話してくる」 そう続けるクラウド。それは戦えない、闘いたくないと言う意思表示。 「逃げないで!」 間髪いれずに、ティファが悲痛に訴える。 「わかるよ?  子供達を見つけても、何も出来ないかもしれない」 言葉を続けるティファ。 クラウドは彼女に背を向けたまま、居心地悪そうにしだしたタークスの2人を見ながら聞く。 「もしかしたら、また取返しのつかないことになるかもしれない」 レノはルードを押して部屋を出ようとしているが、ルードはそんなレノを逆に押しのけて部屋から出さない。滑稽な図だった。 「それが怖いんでしょ?」 …図星だ。 「でも、もっと今を、色んなことを受け止めてよ」 ティファの説得は続く。 「重い?だってしかたないよ。重いんだもん」 彼女はクラウドにとってもっとも触れられたくない部分に触れた。 「一人で生きていける人意外は我慢しなきゃ。  ひとりぼっちはいやなんでしょ?出ないくせに、電話は手放さないもんね」 また、図星を突かれた。クラウドは喋り終えた彼女を背に、ただ黙って立ち尽くしていた。 ティファの言った事は正しい。どこまでも正しい。 俺だって、それぐらいは解かってる。少なくとも、解かってるつもりだ。 でも、ティファ…俺は…俺は… クラウドが何も言えないでいると、漫才のような押し問答をやめたレノが、またため息をついた。 「アジト…お前が行けよ、と」 それだけ言って、ルードと共に部屋から出ていってしまった。

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