FF7AC The strange children2

「FF7AC The strange children2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

FF7AC The strange children2」(2007/12/13 (木) 07:14:42) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「なに、怖がることはないよ。これは僕が授かった、ありがたい力なんだ」 カダージュと名乗る男が光る腕を振り上げながら、声高らかに言った。 全身黒尽くめの衣装に、子供の頃からまったく成長していないような顔立ち。得体の知れない、不気味で小柄な男だ。 「人間を苦しめる、この星と戦う力をね」 言葉を続け、小さい湖の対岸から、デンゼル達ひとりひとりに、睨むような視線を送る。 その刺すような眼光に身動き一つ取れないでいると、彼は少しだけ表情を和らげた。 「実は、この力はみんなも持っているんだ  …わかるかい?そう、僕達は兄弟なんだよ」 え? 「もう一度言うよ。僕達は実はみんな兄弟なんだ。  ライフストリームに溶けていた、母さんの遺伝思念を受け継いだ、選らばれし兄弟なのさ!」 困惑が辺りを包むなか、カダージュが畳みかける。 デンゼルも混乱していた。 兄弟?いったいなんのことだ?母さんの遺伝思念?母さんなんて、見たこともない。 周囲を見渡すと、みんな一様に、どういうことだ、わけがわからないという顔をしている。 「…でも」 次々と涌き出る疑問に囚われているのもつかの間、カダージュがなおも話し始めた。 「星がみんなの邪魔をしている…」 この時、奇妙なことが起こった。 デンゼルの左隣にいた男の子が突然悲鳴をあげ、脇腹の辺りを押さえて倒れたのだ。 どうしたのかと訝る暇もなく、デンゼルの額に鋭い痛みが走った。 「…ほらね、また始まった」 カダージュの怒気を含んだ、冷ややかな声が響く。 「星がみんなを呪ってる。僕達の成長を止めてしまおうとしているんだ」 額の痛みがこれまでにないくらいに強まっていく。目に涙が滲む。 「だから!君たちの体は痛み!心が挫けそうになるんだ!」 デンゼルは壮絶な苦痛に耐えかね、地面に倒れこんだ。頭が爆発する。手足が千切れそうだ。 痛い。苦しい。やめて。誰か助けて。お願いだから…

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。