FF7AC The strange children11

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宙に投げ出され、砂の地面に無様に転がるクラウド。 立ちあがり、周囲の状況をうかがう――子供たちからはまた離れた――と、すぐ近くにファースト剣が落ちていた。 即座に飛びつき、剣を拾う。同時に、今度はヤズーが木々の間を飛びまわって近づいてくるのが見えた。眼前に着地して左手に持った短銃、ベルベット・ナイトメアを振り上げ、剣を模した銃身を叩きつけてくる。 反射的に左手のセカンド剣でそれを受け、右手のファースト剣で斬り返す。避けられた。クラウドは2本の剣で追撃するが、ヤズーは身を翻してその攻撃をやすやすとかわし、さらに突き出された剣を足がかりにしてクラウドの頭上へと飛びあがり、背後に着地した。 人間離れした身軽さと素早さだった。 剣状の銃身が再び振り下ろされる。クラウドは振りかえりざまにそれを受け、反撃しようと空いている方の剣を振り上げる。 が、その動きはあまりにも遅かった。 「鈍いぞ、兄さん」 蔑みと嘲りの混ざったヤズーの声が聞こえたかと思うと、クラウドは腹にハンマーで殴られたような鈍痛を感じた。 「…かっ…」 あまりの痛みに耐えかね、その場にうずくまる。 腹に膝蹴りをくらったのだと気づいたのは、顎を蹴り上げられた時だった。 またも地面に叩きつけられ、砂にまみれながら横転する。が、今度は辺りを見回すような余裕はなかった。 ヤズーが追い討ちをかけようとすぐ近くまで迫り、そこへさらにロッズも加わってきたからだ。 慌てて立ちあがり、2本の剣で二人を迎え撃つ。が、2対1の条件下、しかもクラウドは疲労困憊、満身創痍。勝ち目はなかった。 二人の攻撃をかろうじて受け、かわしながら、クラウドはどんどん後退していく。そのうち、剣を持つ腕が鉛のように重くなり、全身の筋肉が痙攣し始めた。このままではなぶり殺しだ。 クラウドは後ろに跳んで二人から離れ、さらに背を向けて、忘らるる都の奥へと走り出した。大きく距離を取って体勢を立て直そうとする。 が、そんなクラウドの考えを読んでいたかのように、しばらく走った先にカダージュが先回りしていた。

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