FF7AC Vincent Valentaine7

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 突然のことに一瞬呆然とするクラウド。その後、すぐにマリンを説得しようとした。  「マリン…もう少し待ってくれ。これから戦いが始まるはずだ。でも、ただ戦えばいいってわけじゃない…わかるよな?」  しかし、クラウドの詭弁は、ここでも簡単に粉砕された。「わかりません!」という、ティファ譲りの説教めいた一言によって。  クラウドはヴィンセントを見た。しかし彼はクラウドに助け舟を出すようなことはせず、鋭い目で睨みつけてくるだけだった。  気まずい沈黙が降りる。    しばらくして、クラウドを睨んだまま、ヴィンセントが沈黙を破った。  「…お前の言っていることは正しい。これから戦いが始まるだろう」マントの裏のマリンを一瞥してから、続ける。  「しかし、この子の言っていることはもっと正しい」そして、またクラウドを睨みつける。  「クラウド…お前はこの2年間、どこで何をしていた?」  鋭く、刺すような目。火のような色をした瞳が、クラウドには本当に燃えているように見えた。  「この2年間、お前はどこをほっつき歩いていた?その重荷を一人で背負って、どこに隠れていたんだ?」  クラウドは黙り込んでしまった。しかし、ヴィンセントの火のような瞳は無言で詰問を続ける。  ―――なぜ、私たちの話は聞いてくれなかった?  ―――なぜ、私たちの声に耳を貸してくれなかった?  ―――なぜ、お前のその重荷を、私たちにも背負わせてくれなかった?  ―――どうなんだ。クラウド。

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