二節 砂塵7

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「かかれ!」 もう何度めになるのか分からない後ろのの男の指令が聞こえてくる。 「!」 モンスター達の攻撃を剣で防ぎつつセシルはあることの気付いた。 ……そうモンスター達は攻撃し終わってから次の指令が下されるまでは動きが鈍くなる。 つまりその間になんとか後ろの男を攻撃できないものだろうか?だが失敗したら次は無いだろう。 「どうする?」 セシルは悩んだ、だがこのスキを突くことが最良の方法だろう。 そう決心すると、セシルは敵の攻撃を受け止めながら反撃のタイミングを伺った。 モンスター達の攻撃の手が止まる。 「今だ!!」 セシルはそのタイミングを逃さず後ろの男に斬りかかった。 「な!」 男は何か言おうとした、だがそれが言葉になるよりも先にセシルの剣が男の鎧を貫いていた。 男は鎧から血しぶきを上げて倒れ二度と起きあがらなかった。 モンスター達はそれでもなお抵抗してきた。 だがリーダーを失ったモンスター達は烏合の衆となりセシルの敵ではなかった。

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