変わる世界 交錯する言葉11

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「受けて立とう」 「それでこそだ!」 王の脳裏には様々な者の面影が浮かんでは消えていた。親愛なる部下達、いつも――そして今も自分を後ろで 支えている最愛なる王妃。そして―― 「エッジ―」 何故、その名が出たのかは彼にも分からなかった。そしてその声は誰にも聞こえなかった。 「その手負いでは戦えまい。回復してやろう!」 言うとルビカンテは白魔法を唱える。先程負った傷の痛みが引いていく。 「では……」 間髪いれず、ルビカンテが言う。 王も黙って頷く。準備万全という意味だ。 「いくぞ」 戦いの火ぶたが切られた。 <あやつが王になるのも、そう遠くないのかもしれんな> そんな中、王はいつか言った自分の言葉と形容する事の出来ない息子の顔が頭に浮かんでいた。

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