一節 刻む足跡24

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白い外壁。円を描くように立ち並ぶ家屋。そして来訪者迎えるよう 建造された神殿、其処へ誘う為の直進の道。 何もかもが変わらないミシディアの町であった。 「テラ、何をするつもりだったんだ?」 そして神殿への道を町の入り口へと向かいながら、セシルは訪ねる。 飛空挺での移動中、テラはずっと無言のまま黙っていた。 ヤンにもシドにも詳しくは話していなかったそうだ。 「あの子達は自分達で……だから」 「だから……」 「まずは、あの子達が戻りたいと思わせなければならないのだ……」 「二人の想いを解き放たなければならない……か」 一通りの話をそう解釈した。 「それで長老に頼る事にしたのか」 「そうだ。だが、あやつは……私に会わんとは!」 「なら、どうするつもりだ……」 「あやつが私に会うまで待っておく!」 「……ねえ、テラ?」 断固として主張するテラにセシルは声をかける。 「本当に、今あの子達を元に戻すことが、僕らのやるべきことなの だろうか?」 「何……!」 テラは驚き、絶え間なく疑問を投げかけてくるセシルを見る。 「あの子達は自ら……僕等を救うために自分達を犠牲にした ならば無理にでもそれを解くのはあの子達にとっても本意では ないんじゃないか?」 自分でもやや驚くほどの突き放した意見だと思った。 しかし、二人のあの瞬間を見た時、その後の石となった姿を見た時、 一番先に思った事だ。

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