一節 刻む足跡26

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(もしテラが待ち続けていれば。置いていくことになるのか……) 飛空挺まで向かう際にふいに考えがよぎった。 それがいいのかもしれない。 これからの戦いでゴルベーザとまみえた時、テラがメテオを使う可能性は 極めて高い。 もしそうなるとすれば、テラは…… 試練の山から帰還した際、セシルは長老からテラの過去を聞いた。 それが終わった時、長老は一言だけセシルへと頼み込みをしてきた。 「テラを守って欲しい」 たった一言ではあったが、長老の言葉は大体分かった。 メテオがどんなものかはセシルもわかっていた。そして長老が危惧する理由も。 そして、それは今のセシルに抱えられる程の簡単な御願いでもなかった。

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