五節 忠誠と野心7

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「話は終わったようだな」 いつの間にか近くに来ていたテラが見計らったかのように訪ねる。 「あいつのバリアを破れる方法はあるのか?」 先のベイガンとの戦いも彼の力が勝利に大きく影響した。 「勿論だ」 きっぱり言うテラ。 「あのバリアは単純なものだ。本当に回りに水の壁をつくって、攻撃を防いでるだけだ」 本当にあっさりとそう述べただけであった。 「それで……」 「対策か? 水のバリアだ。此方もただ雷の魔法で対抗すればいいだけだ」 「では……さっそく」 やや拍子抜けした様子はあったが、ヤンは攻撃を開始しようとしていた。 「ではいくぞ!」 テラのかけ声と共に、ヤンはカイナッツォに向けて攻撃を開始しようとした。
「ベ……ベイガン……」 あまりにも突発的なその行為にセシルは先程までの緊張が一気に解け、脱力した。 「大丈夫ですよ……私は正常です」 それがセシルが一人呟いた疑問への回答であったのだろう。 「じゃあ……」 「ええ……何か疑われているようですが、私はあなたの良く知るベイガンですよ。安心してください」 「ふう……」 思わずセシルは胸をなで下ろした。 「すまない、ベイガン。疑ったりして……」 「いや、いいんですよ分かってもらえれば。それにしても、ご無事でしたんですね……本当に 良かったです……よ。本当にね……」 一人、嬉しみに浸るベイガンを見て、セシルは新たな疑問が湧き出る。 (じゃあ……何故こんな所に?) そう、ゴルベーザに操られもしていないし、自分を捕らえもしないという事は王に協力的ではないという事 だが、そうなればベイガンとて無事ではないはずだ。 「私とて近衛兵を束ね、治める身。つまりは王の盾となる存在。バロンへの忠誠心は誰よりも強く持っていると 自負しております!」

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