六節 双肩の意志10

「六節 双肩の意志10」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

六節 双肩の意志10」(2008/08/22 (金) 13:36:45) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「こうらぁ~良くも今まで閉じこめてくれたな!」 扉を壊さんばかりにこじ開け怒声と共に飛び込んできたのは…… 「シド!」 「おおうっ! セシルか! 今助けに来てやったぞ!!」 其処まで言って、勢い良く玉座へと目を向ける。 「覚悟せいっ! バロン王。良くもあんな黴臭い所に閉じこめてくれたな!」 異変に気付いたらしい。 「王は……僕が倒したよ」 後ろからセシルが言う。 「なんじゃと……そうか。なんとっ!」 一瞬、落胆と安堵混じりのため息を発せたかに見えたが、すぐさま驚いたかのように言った。 「いや正確には――」 それだけでは、説明不足であったのだ。 シドは王の変化は知っていても、王がすり替わっていた事は知らない。 それに、王とセシルの関係を知っていたのだ。いきなりそんな事を言われては 戸惑うのも無理は無い。 「王は、既に殺されていたんだ……ゴルベーザに」 今まで、分かっていながらも敢えて口にしなかった言葉を口にする。 こうして口にすると、その事実がより一層現実味を帯びたような気がした。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。